「AI(人工知能)って、なんだか難しそう…」「画像認識AIなんて、専門家しか作れないんじゃないの?」
そんな風に思っていませんか?
確かに、AI開発には専門的な知識やスキルが必要なイメージがありますよね。
しかし、Python というプログラミング言語を使えば、 初心者でも画像認識AIの基本を理解し、実際に作ってみること ができるんです。
この記事では、 Pythonを使った画像認識AIの作り方 を、AIやプログラミングの知識が全くない方でも理解できるよう、 ステップバイステップで解説 していきます。
画像認識AIってどんなもの? 私たちの身の回りですでに活躍中!
画像認識AI とは、 AIが画像に写っているものを認識する技術 です。
例えば、
- スマートフォンの 顔認証 機能
- 自動運転車の 障害物検知
- 製造ラインでの 不良品検出
- 医療現場での 画像診断支援
- セキュリティカメラによる 人物特定
など、私たちの身の回りで、 すでに様々な場面で活用 されています。
画像認識AIの仕組み: コンピュータはどうやって画像を理解する?
人間は、目で見たものを瞬時に理解することができますが、コンピュータは、画像を ピクセル と呼ばれる小さな点の集まりとして認識しています。
画像認識AIは、 機械学習 という技術を使って、 大量の画像データから特徴を学習 し、新しい画像に対しても、それが何であるかを 予測・判断 できるように訓練されます。
例えば、猫の画像認識AIを作る場合、AIに大量の猫の画像を学習させることで、AIは 「猫らしさ」 を特徴量として学習します。そして、新しい画像を入力すると、AIは学習した特徴量に基づいて、 「猫である確率」 を計算し、その確率が高い場合は、 「猫」 と判断するのです。
Pythonで画像認識AIを作るための準備
Pythonで画像認識AIを作るには、以下の準備が必要です。
- Pythonのインストール: Python公式サイトから、自分のパソコンのOSに対応したPythonをダウンロードしてインストールします。
- 必要なライブラリのインストール: 画像認識AIに必要なライブラリをインストールします。
- OpenCV: 画像処理ライブラリ – 画像の読み込み、表示、変換、解析などを行うための機能を提供
- TensorFlow/Keras or PyTorch: 深層学習ライブラリ – ディープラーニング(深層学習)のモデルを構築・学習するための機能を提供
- 画像データの準備: AIに学習させるための画像データと、それぞれの画像が何であるかというラベルデータ(正解データ)を準備します。
- 例えば、犬と猫の画像認識AIを作る場合は、犬の画像には「犬」、猫の画像には「犬」というラベルをつけたデータセットを用意します。
- インターネット上には、無料で利用できる画像データセットが公開されているサイトもあります。
Pythonで画像認識AIを作ってみよう!: ステップバイステップガイド
今回は、手書き数字の画像を認識するAIを作ってみましょう!
有名な MNISTデータセット を使用します。このデータセットには、0〜9までの手書き数字の画像データと、それぞれの画像がどの数字を表しているかというラベルデータが含まれています。
1. ライブラリをインポート
import tensorflow as tf
from tensorflow import keras
from tensorflow.keras import layers
content_copy Use code with caution.Python
2. MNISTデータセットを読み込む
(x_train, y_train), (x_test, y_test) = keras.datasets.mnist.load_data()
# データの形状を確認
print("x_train shape:", x_train.shape)
print("y_train shape:", y_train.shape)
print("x_test shape:", x_test.shape)
print("y_test shape:", y_test.shape)
content_copy Use code with caution.Python
3. データを前処理
# 画素値を0〜1の範囲に正規化
x_train = x_train.astype("float32") / 255
x_test = x_test.astype("float32") / 255
# データを畳み込みニューラルネットワークの入力形状に整形
x_train = x_train.reshape(-1, 28, 28, 1)
x_test = x_test.reshape(-1, 28, 28, 1)
content_copy Use code with caution.Python
4. AIモデル(畳み込みニューラルネットワーク)を構築
model = keras.Sequential(
layers.MaxPooling2D(pool_size=(2, 2)),
[
keras.Input(shape=(28, 28, 1)),
layers.Conv2D(32, kernel_size=(3, 3), activation="relu"),
layers.MaxPooling2D(pool_size=(2, 2)),
layers.Conv2D(64, kernel_size=(3, 3), activation="relu"),
layers.Flatten(),
layers.Dropout(0.5),
layers.Dense(10, activation="softmax"),
]
)
model.summary()
content_copy
Use code with caution.
Python
5. AIモデルを学習させる
# 学習方法を設定
model.compile(loss="sparse_categorical_crossentropy", optimizer="adam", metrics=["accuracy"])
# AIモデルを学習
model.fit(x_train, y_train, epochs=5)
content_copy
Use code with caution.
Python
6. テストデータでAIモデルを評価
# テストデータを使ってAIモデルの精度を評価
score = model.evaluate(x_test, y_test, verbose=0)
print("Test loss:", score[0])
print("Test accuracy:", score[1])
content_copy
Use code with caution.
Python
コード解説: 各ステップで何をしているの?
ライブラリのインポート: 必要なライブラリを読み込んで、PythonでAI開発に必要な機能を使えるようにします。
MNISTデータセットを読み込む: 手書き数字の画像データとラベルデータを読み込みます。データセットは、AIモデルの学習に使うためのものです。
データを前処理: AIモデルが学習しやすいように、データを加工します。
正規化: 画像データのピクセル値を0〜1の範囲に調整することで、AIモデルの学習効率を向上させます。
整形: AIモデルに入力できる形に、データの形状を変更します。
AIモデルを構築: 画像認識AIのモデルを構築します。今回は、畳み込みニューラルネットワーク(CNN) という、画像認識に優れた深層学習モデルを使います。
CNNは、画像データの特徴を抽出する 畳み込み層 と、特徴を圧縮する プーリング層、そして最終的な判断を行う 全結合層 などから構成されます。
AIモデルを学習させる: 準備した学習データを使って、AIモデルを学習させます。
損失関数: AIモデルの予測精度を評価するための指標を設定します。
最適化アルゴリズム: AIモデルの学習を効率的に行うためのアルゴリズムを設定します。
エポック: 学習データを何回繰り返して学習させるかを設定します。
テストデータでAIモデルを評価: テストデータを使って、学習させたAIモデルの性能を評価します。
精度: AIモデルが、テストデータに対して、どの程度の精度で正しく予測できるかを評価します。
画像認識AIの応用: 可能性は無限大!
画像認識AIは、様々な分野で活用されています。
セキュリティ: 顔認証システム、監視カメラによる人物特定、不審物検知など
医療: 画像診断支援、がん検診、内視鏡検査支援など
製造: 製品の外観検査、不良品検出、自動化など
小売: 商品認識、顧客行動分析、無人店舗など
農業: 作物生育状況の把握、病害虫検知など
交通: 自動運転、交通標識認識、歩行者検知など
まとめ: Pythonで画像認識AIに挑戦!
この記事では、 Pythonを使って画像認識AIを作る方法 を、初心者の方向けに解説しました。
もちろん、本格的な画像認識AIの開発には、さらに深い知識やスキルが必要ですが、 この記事で紹介した手順で、誰でも簡単に画像認識AIの基本を体験することができます。
PythonでAI開発を学ぶことで、 AI時代の最先端技術 を身につけることができます。
あなたもPythonを学んで、画像認識AIの世界に飛び込んでみませんか?
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